大人も矯正治療

Last updated July 10th 2024

おとなも

  • 最近では大人になってから矯正治療する人がめずらしくなくなりました。矯正装置を着けることは勇気の要ることかもしれませんが、部分的な矯正治療でもできることがあります。
  • 口元を気にしながら笑うことをやめて思いっきり笑いたいと願うのはとても自然なことです。矯正治療後の充実感を期待しましょう。

叢生のとき

  • 前歯をきれいにするためには歯並びを整えてからが良いということで来院されました。上顎右側の5番目の歯(第2小臼歯)を抜いて、左側は歯を少し削りました。下顎は右のブリッジをはずして、左側は歯を削って隙間を作って整えました。その後、差し歯やブリッジをきれいに作り直してもらいました。
    主訴:前歯の整列希望,診断:叢生,開始年齢:55歳,治療期間:20か月,装置:ブラケット装置,抜歯部位:上下顎両側第1小臼歯,治療費:75万円(当時)
  • 中高年女性の場合によく見られる下顎前歯部のでこぼこです。女性は骨粗しょう症など歯を支える骨が弱くなって、噛む力に耐えられずに下顎は歯並び徐々に狭くなって下の前歯が飛び出してきます。残念ながら、1本抜いて整えるました。そして整列後は動かないように裏側から固定しました。
    主訴:下顎前歯部が50代からズレてきた,診断:叢生,開始年齢:71歳,治療期間:10か月,装置:ブラケット装置,抜歯,治療費:18万円(当時)

反対咬合のとき

  • 上顎歯列を拡大して歯を抜かずに整列できました。
    主訴:受け口,診断:反対咬合,開始年齢:28歳,治療期間:22か月,装置:ブラケット装置,非抜歯,治療費:70万円(当時)
  • 歯を抜いて整列しました。
    主訴:前歯の噛み合わせが悪い,診断:反対咬合,開始年齢:34歳,治療期間:34か月,装置:ブラケット装置,抜歯部位:下顎右側第2小臼歯;下顎左側第1小臼歯,治療費:71万円(当時)

上顎前突のとき

  • 上下顎第1小臼歯を抜いて治療しました。
    主訴:前歯が出ている;不ぞろい,診断:上顎前突,開始年齢:31歳,治療期間:26か月,装置:ブラケット装置,抜歯部位:上下顎両側第1小臼歯,治療費:79万円(当時)

開咬のとき

  • 抜歯して歯列を整えて噛み合わせを改善しました。
    主訴:歯ならびを良くしたい,診断:叢生と開咬,開始年齢:31歳,治療期間:25か月,装置:ブラケット装置,抜歯部位:上顎両側第1小臼歯;下顎両側第2小臼歯,治療費:67万円(当時)
骨格や噛み合わせの程度、矯正を始める年齢および協力度によって治療の効果や期間はちがいます。ご相談に来院された時に治療方法や期間、料金について詳しく説明します。
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    矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
    •  最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間1、2週間で慣れることが多いです。
    •  歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
    •  装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
    •  治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
    •  歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
    •  ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
    •  ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
    •  治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
    •  治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
    •  様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
    •  歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
    •  矯正装置を誤飲する可能性があります。
    •  装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
    •  装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
    •  装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
    •  あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
    •  治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
    •  矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。