噛み合わせが深いとき(過蓋咬合かがいこうごう)

Last updated Jan.10th 2018

    患者さん・保護者の方へ

    • 過蓋咬合(かがいこうごう)や上顎前突(じょうがくぜんとつ)では、上顎(じょうがく)と下顎(かがく)それぞれの出ている程度や上下のバランスがずれている程度を評価します。その結果から、いつどのようにして上顎前歯を持ち上げるか、下顎を前方に成長、適応させるかなどの方針を決めます。また、噛みしめ、歯ぎしりによっても噛み合わせは影響されますし、猫背などの姿勢も上顎前突や過蓋咬合を助長していることがあります。したがって、矯正歯科では症状の程度やその原因、成長段階に配慮した治療方法を選択する必要があります。
    • 6〜8才まではマウスピースなどで歯ぎしりなどの習癖除去をしたり、呼吸や食事などに留意したりして、口、舌、頬などの調和を図りながら成長を観ていきます。
    • あるいは、8〜12才ごろに上顎の前方成長を抑えて下顎の前方成長を促して矯正することもあります。10歳前後に床装置で噛み合わせを浅くしつつヘッドギアを併用することもあります。
    • 上顎前突の患者さんの中には、下顎が小さいことも多いので、永久歯が生えそろい体格が成長するのを待ってからブラケット装置で全体を整列します。この時は噛み合わせの程度を検査・分析して歯を抜くかどうかを判定します。
    • なお、骨格的な問題を改善するためには手術する必要があるかもしれません。この時には九州大学病院、福岡歯科大学医科歯科総合病院などに紹介します。
    • 矯正治療が終わっても、戻ることがありますので保定装置を継続する必要があります。是非、治療後には長期に定期検診に来ていただき、併せて定期的な検査・評価をお勧めします。

    歯科医の先生方へ

    • 骨格性の上顎前突と思われる症例では上下顎歯列の被蓋を思案するよりもまず、顎骨の成長にアプローチすることが大切です。ハイプルヘッドギヤとアクチベータを組み合わせると下顎位と咬合高径を調節できます。また、上顎歯列弓を側方拡大することも考慮に入れてください。顎骨に成長余力のある間は、特に患者の協力が得られるならとても有効です。そのあとで、抜歯すべきかどうか判定するようにしています。
骨格や噛み合わせの程度、矯正を始める年齢および協力度によって治療の効果や期間はちがいます。ご相談に来院された時に治療方法や期間、料金について詳しく説明します。
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