前歯で噛み切れない(開咬かいこう)のとき

Last updated July 20th 2018

    患者さん・保護者の方へ

    • 開咬(かいこう)や反対咬合(受け口)では顎(あご)の成長がいつまで、どこまで進むかということに注意する必要があります。また、慢性鼻炎や舌が大きくて反対咬合や開咬を助長していることもあります。したがって、矯正歯科では症状の程度やその原因、成長段階に配慮した治療方法を選択する必要があります。検査・診断した結果、歯列を拡大して歯を抜かずに整列することもあれば、上下の歯を抜いて整列しなければならないこともあります。だいたい治療のタイミングは10歳まで、10〜12歳頃、骨格の成長を待って中学生以降の3段階があります。
    • 10歳頃まではマウスピースなどで習癖除去をしたり、呼吸や食事などに留意したりして、口、舌、頬などの調和を図りながら成長を観ていきます。
    • 10〜12才ごろには、器具を使って部分矯正をすることもあります。この時は検査・診断に基づき、床装置、舌側弧線装置、ブラケット装置などを選択します。
    • 開咬の患者さんでは下顎の成長について注意しなければなりませんので、永久歯が生えそろい体格が成長するのを待ってから全体を整列しますが、噛み合わせの程度を検査・分析して歯を抜くかどうかを判定します。
    • なお、骨格的な問題を改善するためには手術する必要があるかもしれません。この時には九州大学病院、福岡歯科大学医科歯科総合病院などに紹介します。
    • 矯正治療が終わっても、戻ることがありますので保定装置を継続する必要があります。是非、治療後には長期に定期検診に来ていただき、併せて定期的な検査・評価をお勧めします。
    • 注意事項をお読みください

    • 小学校に上がっても指しゃぶりをしていたそうですが、マウスピースで指しゃぶりをしなくなって徐々に噛み合わせが改善してきました。それでもまだ前歯ではうまく噛み切れないようでしたので、前歯の歯根が完成するのを待ってからブラケット装置で整列しました。
    • こちらは鼻炎があって口呼吸が続いていましたので、上顎歯列を側方拡大して成長を観察しました。高校生になってから歯を抜いて整列しました。
    • こちらは成人でしたが、抜歯して歯列を整えて噛み合わせを改善しました。

    歯科医の先生方へ

    • 永久歯列完成前に前歯部被蓋を改善してから下顎骨の成長を観察することをお勧めします。
    • また、低年齢ではプレオルソなどを使用することもあります。
    • 反対咬合など骨格に問題があると思われる患者は放置して成長観察するのでなく、できるだけ咀嚼が行えるように被蓋を改善してから観察することが望ましいといえます。そして、顎骨の成長が終わってから再評価し、治療計画を立て直します。
骨格や噛み合わせの程度、矯正を始める年齢および協力度によって治療の効果や期間はちがいます。ご相談に来院された時に治療方法や期間、料金について詳しく説明します。
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