歯ならびがデコボコしている(叢生そうせい)

Last updated July 20th 2018

    患者さん・保護者の方へ

    • 上顎(じょうがく)と下顎(かがく)それぞれの歯の大きさと歯列の大きさや上下のバランスを評価します。その結果から、いつどのようにして歯列を拡大するか抜歯するかの方針を決めます。また、慢性鼻炎や口呼吸によっても顎(あご)の成長は影響されますし、猫背などの姿勢でも歯列が狭くなることがあります。したがって、矯正歯科では症状の程度やその原因、成長段階に配慮した治療方法を選択する必要があります。
    • 一般に慢性鼻炎があると上顎の歯列が狭くなって前歯がデコボコしますが、骨格には余裕があるかを検査・診断します。その結果、上顎歯列を拡大して歯を抜かずに整列できることもあります。歯列を拡大するというのは、たとえば、上顎歯列をの左右に拡大して前方の余裕を作ったり、ヘッドギアで上顎の大臼歯を後方移動したりすることで側方に隙間を作ることです。しかし、歯が大きくて顎骨との大きさにバランスが悪い場合には、残念ながら歯を抜いたり、歯を少しだけ削ることも必要かもしれません。
    • また、虫歯で乳歯が早く抜け落ちると隣の歯が寄ってきてあとからはえてくる永久歯用の隙間が無くなることがあります。そんなときには早めに本来の位置に戻しておかないと、埋まってしまったり横から顔を出したりすることがあります。
    • なお、骨格的な問題を改善するためには手術する必要があるかもしれません。この時には九州大学病院、福岡歯科大学医科歯科総合病院などに紹介します。
    • 矯正治療が終わっても、戻ることがありますので保定装置を継続する必要があります。是非、治療後には長期に定期検診に来ていただき、併せて定期的な検査・評価をお勧めします。
    • 注意事項をお読みください

    • この患者さんは慢性鼻炎のために歯列が狭くて前歯がデコボコしていましたが、骨格には余裕があることが検査・診断できましたので、上顎歯列を拡大して歯を抜かずに整列できました。下段には上顎歯列の図ですが、きれいな形に整いました。
    • 上顎の4番目の歯(第1小臼歯)を抜いて犬歯を後方移動すると隠れていた2番目の歯(側切歯)が見えてきました。下顎も第1小臼歯を抜いて整列を進めました。それから徐々に歯ならびをまっすぐに整えることができました。
    • こちらは成人でしたが、上顎歯列を拡大して歯を抜かずに反対咬合が改善できました。

    歯科医の先生方へ

    • セファロ分析や模型分析などで大臼歯の後方に余裕があると判断されたならば、ヘッドギヤによる上顎第1大臼歯の遠心移動が有効です。ヘッドギヤにより十分な空隙が生じるとある程度叢生は徐々に軽快します。その後、永久歯列になってからブラケット装置を用いて整列します。
    • また、狭窄歯列などでは側方に余裕があるなら側方拡大によってもスペースを作ることができます。診断分析の結果、歯列弓を前後や側方に拡大して叢生が改善可能と判断されれば非抜歯にて矯正治療できることも少なくありません。
    • 大きなディスクレパンシーには抜歯が妥当であることは言うまでもありませんが、歯冠削合では歯の近遠心面をを0.5mmぐらいずつ削合するので1歯あたり1mmを確保できます。その結果、数ミリ程度のディスクレパンシーには有効です。
    • 軽度の叢生などでは、早期治療が奏功すれば永久歯列期にはいっての本格的な矯正治療が必要ないこともあります。乳臼歯早期脱落に伴う第一大臼歯の遠心移動では開始時期と治療方法にもよりますが、小臼歯や第二大臼歯の位置ならびに方向についても治療前の配慮すべき事が多くあります。なお、患者の協力度によっても、可撤式か固定式かを選択することもあります。
骨格や噛み合わせの程度、矯正を始める年齢および協力度によって治療の効果や期間はちがいます。ご相談に来院された時に治療方法や期間、料金について詳しく説明します。
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